カイエンはPorsche初のSUV。2002年に発売開始。1995年以来のV8エンジン搭載のPorsche車。(それ以前はPorsche 928が最後のV8エンジン搭載車)また、Porsche初のSUV車であり(1950年代のトラクタを除き)、Porsche初の4ドア車。(一旦公開しますが時々手を入れます)
車名の由来
車名の「Cayenne」は赤唐辛子の一種であるカイエンペッパーのこと。ポルシェ側によれば、「カイエン」は世界中の国々で、辛味、冒険、生きる喜び(spiciness, adventure and joie de vivre)と同義と理解されるからであるという
歴史
年月 | イベント | 備考 | 世代 |
---|---|---|---|
2002年 | ポルシェは「カイエン」を発表。 | 第1世代 | |
2002年9月 | 販売開始 | カイエンS、カイエンターボ | 第1世代(955) |
2006年12月 | フェイスリフト | エンジンの排気量アップと直噴化、外装のフェイスリフト | 第1世代(957) |
2010年3月 | ジュネーブショーにて2代目をワールドプレミア | 第2世代(958) | |
2010年5月 | 第2世代、販売開始 | 第2世代(958) | |
2014年11月 | フェイスリフト | エンジンや内外装を中心 | 第2世代(958) |
2017年12月 | 第3世代、販売開始 | 第3世代(9Y0) | |
2021年8月 | カイエンクーペ販売開始 | 第3世代(9Y3) |
1代目(2002-2010)
世界累計で約27万6000台が販売。
2代目(2010-2018)
2010年3月の第80回ジュネーブショーでワールドプレミア。デザインは基本的にキープコンセプトだが、先代より全長を48mm延長。素材や部品などを見直し「カイエンS」同士で比べて180kgの減量を達成している。基本となる骨格構造を「フォルクスワーゲン・トゥアレグ」と共有。初代モデルを基本として設計され、基本的なボディーのディメンションは、初代モデルをほぼ踏襲。
その上で、アイドリングストップ機構やエネルギー回生システムを採用し、ATの多段化(6段→8段)などを実施することで、燃費性能も大幅に改善。
3代目(2018-)
VWグループのMLBプラットフォームを採用した3代目。リアアクスルステアリングなどの新機軸を数多く採用。ボディーサイズが拡大された一方で、従来型から最大で65kgの軽量化も実現。
フロントデザインには先代の面影を強く残しているが、拡大されたエアインテークや水平にカットされたヘッドランプのエッジなど、よりスポーティーさを強調。リアには、左右リアコンビランプを細いLEDストリップで結んだ、新デザインを採用した。
インテリアでは、新たにセンターに備わった12.3インチのタッチスクリーンが特徴的。「パナメーラ」譲りのメーターパネルは、センターにアナログ式タコメーター、それを挟むよう2枚の7インチスクリーンが配される。
シャシーに搭載された最新技術は多岐にわたり、リアアクスルステアリングや3チャンバー式エアサスペンション、ロール安定化システム「PDCC」を採用。路面状況を読み取り、これらを統合制御する「ポルシェ4Dシャシーコントロール」システム搭載。
ドライブアシスタンス機能も強化されており、レーンチェンジアシストやレーンキープアシスト、トラフィックジャムアシスト、サラウンドビューを含むパークアシスト、アダプティブクルーズコントロールなどを装備。
クーペモデルも2019年に登場。