以前に別記事「VOLVO : ステアリングが左右に移動する特許?」で参考でご紹介した動画なのですが、改めて面白いなぁ、と思いましたので紹介します。
VOVLOの特許申請と同じ様な「ステアリングを左右に移動できる」機構を備えたウニモグ車両の動画がYoutubeにアップされていました。現在も発売されているU423というモデルでは、“バリオパイロット”可変式ハンドルと言う名称でオプション設定されています。
左右にスライドするハンドルで、最適なステアリング位置を任意に選択
ハンドル位置を任意に左右へスライドする“バリオパイロット”可変式ハンドルでは、作業環境に合わせた適切なドライビングポジションを選択でき、1人のオペレーターが行なえる作業の幅が拡がります。左ハンドルに切り替えれば、路肩側(車輌左側)の広範囲な作業視界を確保することができる為、よりアグレッシブな作業やウニモグへの乗り降りをより安全に行うことが可能になります。また、中央分離帯(車輌右側)の作業時や車輌の回送時には右ハンドルへ切り替えて運転することが出来るようになります。 (※ バリオパイロットはオプション装備。)
確かに、車内からアタッチメントが動作する様子を見ながら作業を行う場合、ステアリングを左右に移動できるのは非常に効率や正確性、安全性が増します。
ウニモグとは
ウニモグとは、ドイツのダイムラートラック社が製造・販売する多目的作業用トラックの一種です。
そんなダイムラートラック社が製造する数ある商用トラックの中でもひと際異彩を放つのがウニモグです。
ウニモグ(UNIMOG)の名称はドイツ語独特の略号法である「Universal-Motor-Gerät」(直訳すると「多目的動力装置」)の太字部分を選択して名称にしています。
1945年にかつてのダイムラー・ベンツ社のアルベルト・フリードリヒが「農業用自動多目的装置」としてタイヤは同径の4輪駆動で、ホイールベースが短く、路面に応じて前輪軸と後輪軸が自在に傾斜するというコンセプトで最初のプロトタイプをデザインしたことから歴史が始まります。その後、技術革新を繰り返しながら生産が続けられ、これまでに累計40万台以上が生産されました。多目的自動車の分野では他メーカーの追随を許さない圧倒的な実績を誇っている。
複数種類の作業用アタッチメントをを付け替えることにより、何通りもの仕事を1台のウニモグで行うことが出来るという、極めてユニークなトラックです。作業用アタッチメントは1,000種類以上に及びます。
以前はヤナセが輸入していましたが、その後はウェスタン自動車、AMGジャパンを経て2005年11月以降「ワイ・エンジニアリング株式会社」が輸入元になっています。
2011年春、東日本大震災発生時には、ダイムラー社から被災地支援目的にトラックタイプの「U4000」「U5000」が各2台ずつ、計4台が三菱ふそうへと空輸され日本財団経由で被災地に寄贈され、岩手、宮城、福島の被災地で活動するNPO、自治体によって活用されたそうです。
ダイムラーAGは2011年4月21日、東日本大震災による被災地の復興支援のため、三菱ふそう、メルセデス・ベンツのトラックやオフロード車などあわせて50台を、被災地支援活動を行う日本財団に引き渡した。(メルセデスの多目的作業車「ウニモグ」が4台)
https://www.webcg.net/articles/-/4383
<Source : ワイ・エンジニアリング株式会社>
実は昔から機会があれば一台買いたいと思っていた車です(笑)。素直に欲しいです。