少々古い記事ですが、掲載します。興味深い内容なのですが、日本ではあまり取り上げられていない様です。
メルセデスベンツは、エントリーレベルの小型車を現在の7モデルから4モデルへ絞り込む計画です。これは、よりサイズの大きなモデルで、より多くのマージンを獲得できるモデルミックスへの移行を意味しています。そのために、Cクラスセグメント以上のモデルに75%以上の投資を振り分ける決定を行いました。
一方では、販売店ネットワークの変更も予定しています。メルセデスベンツは、「Agency」モデルの導入による直接販売を増加させる計画です。現在、5つの地域(国?)で展開されているこの販売モデルを2025年頃までには15地域を追加した20地域で展開予定です。計画が順調に進めば、2025年までに80%の欧州における販売ボリュームが直接販売経由となる見込みです。このことにより、メルセデスベンツは販売に関するコントロールができる様になると同時に、物流コストを低減することができます。
販売店ネットワークに関して言えば、2025までに世界的規模で10%の販売店が削減される計画です。3年後には、ドイツで最大20%の販売店が姿を消すことになります。
Automotive News Europeは、メルセデスベンツのvice president of communications and marketingであるBettina Fetzerの言葉を引用します。
成熟したマーケットにおいて、メルセデスベンツは数件の大きな販売店があれば十分である。しかしながら、中国には新たな店舗が追加される。加えて、AMG、Maybach、Gクラスの専用ショールームも同様に議論される予定である。
Bettina Fetzer, vice president of communications and marketing
一方では、メルセデスベンツは今後の数年においてオンラインセールスの勢いが増すと予想しています。Bettina Fetzerは「顧客層は年々若くなり、ますますデジタル化している」と語ります。
また同時に、メルセデスベンツは、Maybach SL、EQG、Mythosラインナップといった超限定モデルによりラグジュアリーカーセグメントへ進出しようとしています。販売ボリュームが減少したとしても健全な利益を確保できるため、企業経営とすれば健全な姿と思われます。
日本ではまだ話題になっていませんが、間違いなく確実に世界で進行しているプロジェクトでしょう。メルセデスベンツに限らず、他のインポーターも同様です。
元の文章の後半はなぜか散漫になってしまっており、こちらの文章も尻切れになっていますが、ポイントを掴んでいただきたいと思います。2025年は3年後です。
<Source : motor1.com>