色々と見聞きする中で実感するのは、「車はITの最先端機器」になるのではないか、という思いです。
徐々に車の中に増えてきたコンピューターや制御システムに加え、外部情報も含めて制御するためのシステム(Mercedes-BenzはOperating Systemと言っていますが、少しニュアンスがずれていると思います)が必要になってきています。具体的には、まだ現実していない技術も含めて以下の様なシステムの統合化、ネットワーク統合が進むと予想されます。
備忘録的なまとめですが、適宜更新したいと思います。
インフォテイメント
- なんらかの通信手段(eSIM,、物理的なSIM、スマホのテザリング等)を用いた、音楽や動画のサブスクリプション
通信(ユーザー使用分、車両通信分)
- 音声電話はもちろん、フェイスタイムの様なテレビ電話、上記インフォテイメントでの使用。
- 車とシステムの通信(車両情報)
- サービス工場とリアルタイムに車両状況、故障状況、消耗品の状況を通信(対サービスシステム)
- 車とシステムの通信(充電情報)
- 充電状況に関するクラウドサーバーとの通信(対課金システム会社)
- 充電状況に関するホームチャージングシステムとの通信(対自宅チャージングシステム)
- 車とシステムとの通信(自動運転)
- 自動運転の際のクラウドサーバーとの通信(対自動運転システム)
- 車とシステムの通信(渋滞情報、道路情報)
- 渋滞情報や事故情報、通行止め状況に関する、クラウドサーバーやETC, DSRCとの通信
- 車とシステムの通信(ドライブレコーダー)
- ドライブレコーダーデータのクラウドサーバーへの通信(対データ保存システム)
- 車とシステムの通信(オンラインショッピング)
- オンライン購入可能な車両オプションのダウンロード
- サブスクリプション購入、ダウンロード及びストリーミング
- 車同士の通信
課金システム(ガソリン、電気、インフォテイメントデータの購入)
- オンラインでガソリン代の支払いを行うシステム
- EVの電気代支払いシステム
- インフォテイメントの支払いシステム(スポット購入するコンテンツなど)
- 自動車のオンラインオプション変更支払いシステム
- ナビゲーション用のコンテンツ支払いシステム(スポット購入するその土地の観光コンテンツなど)
エンジンの制御、車両の制御(自動車のデータバスとの統合)
- 自動車の電子制御システムの制御(インジェクション、安全システム、アダプティブダンピング、インジェリジェントライティング、インフォテイメント、通信、自動運転等全て)
自動運転(自動車の制御とクラウドとの通信)
- 自動運転に関するクラウドサーバーとの通信とそのデータ処理
- 自動運転のための、渋滞情報や事故情報、通行止め状況のクラウドサーバーとの通信とそのデータ処理
- 自動運転のための、車同士の通信(クラウドサーバーを経由しない通信)
車の故障診断と修理工場へのデータ送受信
- 車の基本的な診断状況の販売店への送信
- 故障診断機能とクラウドサーバー経由での販売店や修理工場への送信
- クリティカルな故障の場合、近隣のサービス向上の空き具合と必要部品の在庫状況等の通信
ヘルスデータ
- 心拍数や血圧などの事故を引き起こす可能性を予見できるバイオデータの送信
しぶやし
個人的には、60年代や70年代のガソリン臭い車が大好きなのですが、モバイルの通信速度向上、サーバーの処理能力向上、世の中のデジタルサービスの(ある意味過度な)進化具合を見ていると、車はITデバイス化するのだろうなとおぼろげながら考えます。
どこのメーカーもそれなりに考えているのでしょうが、統一してほしいです。