先日、ポルシェジャパン株式会社の社長交代のニュースが流れてきましたが、「再編相次ぐインポーター 「知日派」トップに経営託す」との記事がありましたので掲載します。
昨今の動きとしては、以下の様になります。
- 2021年1月1日
- フォルクス ワーゲン グループ ジャパン 株式会社が、アウディ AG のインポーターである アウディ ジャパン 株式会社を吸収合併(現在、VGJ の下で輸入販売されているフォルクスワーゲン及びベントレー、そして AJ の下で輸入 販売されているアウディとランボルギーニの 4 ブランドを、一つの法人の下に再編)
- 2021年1月16日
- Fiat Chrysler Automobiles N.V.(フィアット・クライスラー・オートモビルズN.V.、以下FCA)とPeugeot S.A.(プジョーS.A.、以下グループPSA)は、両社の統合によりStellantis N.V. (ステランティスN.V.、以下ステランティス)を創設。日本法人である「Stellantisジャパン」は2022年3月1日付けで発足。それまでは、FCAジャパンとGroupe PSA Japanがそれぞれ独立法人として事業を行う。
記事には以下の様にあります。
「輸入車業界でインポーターの再編が相次いでいる。欧米メーカーで電気自動車(EV)シフトが加速する中、インポーター各社の間でも、急速充電器の一括調達やエネルギー事業者との協業などでスケールメリットを生かした迅速な対応を求められる局面が増えているためだ。
一方でルーツの異なる企業の合流に当たっては、日本市場の歴史と特性を尊重し、販売現場や消費者に混乱をもたらさないことが何よりも求められる。完成車メーカーのグローバル戦略と市場特性の双方を熟知する「知日派」トップの、生き残りと成長に向けた経営手腕が試されている。
インポーターの経営統合の背景には、投資リソース集約を図る完成車メーカーの思惑がある。傘下のインポーターも将来戦略の策定に迫られており、例えばその「一丁目一番地」の施策と言える急速充電器網の拡充についてシェーパース氏は、「グループ一体での投資で、22年末までにフォルクスワーゲン、アウディの2ブランド合わせて250拠点体制を敷く」方針を掲げる。
一体投資により導入コスト低減とスピードアップの両得を狙う構えで、「外国ブランドとしては国内最大級の急速充電網にする」と鼻息は荒い。
ヘグストロム氏も「7銘柄合わせて300を超える新車販売拠点では充電器を順次配備する」としつつ、「(統合で)電力事業者などとの交渉も進めやすくなる。協業して新たに実現できることにも取り組んでいく」と話す。電力リソースの調達段階から戦略的交渉を進め、環境負荷の低減や販売店向け・消費者向け各種サービスへの展開まで、幅広く新規ビジネスを構築する方針を示唆する。」
<所感> 昨今の動きはEVシフトへの対応、経営資源の効率化等も背景にありますが、多分に本国での政治的な動きがあるのも事実だと思われます。日本市場をよく知っている点、日本語で販売店や関係会社とスムーズに日本語でコミュニケーションが可能である点等を考慮した場合、「知日派」の外国人よりも日本人社長が適任であるのは自明の理です。なかなか記事には書きにくいので、表立った綺麗な記事になってしまいますが。EVシフトの動きに相応して今後も動きがあるものと思われます。 また、充電器の統合やエネルギー事業者との協業はメーカーやブランド単位ではなく、ガソリンが統一されている様に国として統一してほしいものです(供給事業者は複数存在したとしてもです)。「電気」は同じですから、プラグや電圧や課金体系が異なるという理由での、メーカーによる充電ポイントの囲い込みはやめてほしいです。
<Source : 日本自動車会議所>