空飛ぶタクシー「アーチャー」、ユナイテッドと提携で本格始動へ

「空飛ぶタクシー」が盛り上がっています。カリフォルニア州に本拠を置く電動エアタクシーメーカー「Archer Aviation(アーチャー・アビエーション)」が、SPAC(特別買収目的会社)との合併を通じ上場することが明らかになったそうです。空飛ぶタクシー本体自体はまだ開発途中にあるそうですが、ユナイテッド航空らから10億ドル分、最大200機のエアタクシーを受注しているとか。

また、Archerは2月10日、SPACの「Atlas Crest Investment Corp.」との合併に合意し総額11億ドルを調達する予定です。都市部での輸送を目的とするeVTOL(電動垂直離着陸機)を量産するには、厳しい安全基準をクリアして認証を取得し、さらに数千台規模の生産体制を構築するのに数十億ドルの資金が必要になります。このため、Archer以外にも、SPAC上場を目指すスタートアップは多いと見られ、LiliumやJoby Aviation、Volocopterなどの企業もSPACとの合併を模索しているとされます。

ユナイテッド航空は、空の旅におけるCO2排出量の削減を実現するテクノロジーを積極的に採用する方針で、今回のArcherとの取引きもその一環だとしている。同社は、ハブ空港への顧客の輸送や、運行する都市部周辺での輸送にエアタクシーを使用する予定だといいます。

同社の推計によると、ハリウッドとロサンゼルス国際空港の間をeVTOLで飛行した場合、乗客1人当たりのCO2排出量を47%削減できるという。Archerは、2024年にエアタクシーサービスを開始する予定で、ロサンゼルスは最初に稼働する都市の一つ。

電動エアタクシーは、ヘリコプターよりも経済性が高く、騒音も少ないため、将来性が有望視されています。Archerの創業メンバーであるBrett AdcockとAdam Goldsteinは、ウォルマートでEコマース事業の責任者を務めたMarc Loreから初期資金を得て、競合のエアタクシー企業から優秀なエンジニアを高給で引き抜き、昨春にステルスモードから脱したそうです。

開発中の機体については、パイロットと4人の乗客を乗せ、60マイル(約97キロ)を時速150マイル(約241キロ)で飛行すること以外の情報は公開されていない。Archerは、まず2人乗りの小型機を今年前半にテストする計画です。5人乗りの機体については、2023年に量産体制に入り、2024年にエアタクシーサービスをリリースすることを目指している。

Archerは今年1月、フィアット・クライスラーとグループPSAが合併して誕生したステランティスと提携し、航空機の開発と量産の支援を受けることを発表した。

ユナイテッドは、Archerとの提携に先立ち、空気中のCO2を取り除く技術を開発する1PointFiveや、家庭ごみを輸送用燃料に変換するFulcrum BioEnergyに出資している。

<Source : Forbs>

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