時々メディアに出てきたり、最近は都内でもイベントを行ったり、積載車に乗った車両を見かけたりする「IONIQ」ですが、現代自動車(Hyundai/ヒョンデ)の電気自動車専用ブランドです。IONIQ 5は「IONIQ」ブランドで初めて発売されたモデルです。
2022年2月8日、Hyundai Motor Company の100%子会社である Hyundai Mobility Japan が記者発表会を開催し、日本の乗用車市場への参入を正式に発表しました。以前の会社名は「現代自動車ジャパン株式会社」でした。まず導入されるのは、電気自動車(BEV)の看板モデルである『IONIQ 5(アイオニック5)』と、水素燃料電池車(FCEV)『NEXO(ネッソ)』の2車種です。IONIQ 5は日産アリアの競合車種と言えそうです。
2022年5月から受注開始、7月からデリバリー開始となります。受注はオンラインのみの受付となります。受注はオンラインですが、実体験拠点として、試乗や購入相談、点検、整備をワンストップで提供する「Hyundaiカスタマーエクスペリエンスセンター」を、2022年夏に神奈川県横浜市に開業する予定とのこと。
税込み価格は、IONOQ 5が479万~589万円、NEXOが776万8300円。走行可能距離はIONOQ 5が498~618km、NEXOが820kmとなる。
IONIQ 5ですが、実は2021年のドイツカーオブザイヤーを受賞しています。ドイツカーオブザイヤーには「プレミアム」、「ラグジュアリー」、「ニューエナジー」、「パフォーマンス」の5つの下位カテゴリーがありますが、IONIQ 5は「ニューエナジー」のカテゴリーでトップに選出されました。その上、各カテゴリーのトップを勝ち抜いて、2022年のドイツカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたことになります。
駆動用バッテリーの容量は58kWhと72.6kWhの2種類。駆動方式は4WDと2WDです。72.6kWhのバッテリーを搭載した2WDバージョンなら、フル充電で最大481km(WLTPモード)の走行が可能となります。
超高速充電にも対応しています。800Vの充電技術により、いずれのバッテリーでも350kWの超急速充電器に対応し、充電残量10%の状態から18分で80%まで充電できます。5分の充電で約100km(航続型2WD/WLTP)の走行が可能です。
メーカー | ヒョンデ | トヨタ | スバル | 日産 | アウディ |
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モデル名 | IONIQ 5 | bZ4X | ソルテラ | アリア | Q4 e-tron |
価格 | 479万円 | 未公表 | 未公表 | 539万円 | 599万円 |
走行距離 | 498km | 500km前後 | 530km前後 | 470km | 516km(欧州値) |
全長 | 4635mm | 4690mm | 4690mm | 4595mm | 4588mm |
全幅 | 1890mm | 1860mm | 1860mm | 1850mm | 1865mm |
全高 | 1645mm | 1650mm | 1650mm | 1655mm | 1632mm |
ホイールベース | 3000mm | 2850mm | 2850mm | 2775mm | 2764mm |
モーター最高出力 | 125kW | 150kW | 150kW | 160kW | 150kW |
モーター最大トルク | 350Nm | 未公表 | 未公表 | 300Nm | 310Nm |
バッテリー容量 | 58kWh | 71.4kWh | 71.4kWh | 66kWh | 82kWh |
交流電力量消費率 | 131Wh/km | 未公表 | 未公表 | 166Wh/km | 未公表 |
価格や走行距離、バッテリー容量などは全てエントリーグレード。 |
<所感>会社のイメージや車両のデザインは好き嫌いがあるとは思いますが、個人的にはよくできた車ではないかと予想しています。IONIQ 5も気になりますが、むしろ、水素燃料電池車の『NEXO(ネッソ)が気に掛かっています。J.D.パワーでの高評価や他の動きを踏まえて、Hyndaiからは目が離せないと感じています。